ここでは、東京大学理学系研究科物理学専攻の大学院入試問題の問題および解答を、1992年から2004年までの13年分公開しています。
なお、ここで公開されているものは、もともと立川さんのホームページ(http://www-hep.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~yujitach/bs/)で公開されていたものに3年分付け加えたものになっています。
なお、問題(解答なし)であれば、1996年度以降のものは、大学のページから pdf で問題が公開されており(→URLは http://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/stud/nyushi/kakomon.html )、そちらのほうが正式なものであることは言うまでもありません。また、2005年度(以降)のものは、解答の作成自体は続いているようですが、ここにはおいてありませんし、僕の知る限りどこかで公開されていることもありません。
それぞれ高々 1Mbyte なので、我慢してダウンロードしてください。 但し、2004年度のは(僕が図を自分で作るのをさぼったせいもあって)結構大きいです。また、いちいちダウンロードするのが面倒という方は、全てをまとめたファイルmain.ps.gzあるいはmain.pdfをダウンロードしてください。なお、受験をまじめに考えられておられる方ならご存じのように、2007年度から英語はTOEFLになりましたので、その点をお忘れなく。英語はいらないという方のために、一般教育科目から英語を除いたファイルも用意しておきました。(1999年度までは、英語、数学、および基礎的な物理を合わせて一般教育科目と呼んでいたようです。2000年度からは一般教育の物理はなくなり、数学と英語のみとなりました。)
| 一般教育科目 | 一般教育科目(英語なし) | 物理専門科目 | |
|---|---|---|---|
| 1992 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1993 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1994 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1995 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1996 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1997 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1998 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 1999 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 2000 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 2001 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 2002 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 2003 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
| 2004 | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf | .ps.gz .pdf |
Ghostview という ps ファイルを見るソフトがあるのでインストールしてください。 Ghostscript 8.54 + GSview 4.8 の日本語版のインストールの方法に従うのがおすすめです。 もしくは adobe.co.jp にいって adobe readerをインストールしてください。
クリックしてディスクに保存した後、 kterm かどこかから
gv ファイル名
として見てください。
印刷時の紙の無駄を気にする人の為に、。 縮小印刷の方法を説明します。gvから印刷するとそのまま印刷されてしまうので、 kterm などから以下のように打ち込んでください。 例:10頁から20頁を、2倍に縮小したい場合は
gzip -dc ファイル名 | psselect 10-20 | psnup -2 | lpr -Pプリンタ名
もっと縮小したい場合は psnup -4 とか -8 とかすれば良いですが、読めなくても知りません。
当然のことだとは思いますが、全てのファイルを合わせると、500ページを超えており、何も考えずに全部印刷するのは控えた方が賢明です(それに、上でも書きましたが英語はTOEFLになりました)。必要な分だけ少しずつ印刷するようにしましょう。特に、図書館等の公共の場所で大量に印刷するのはやめましょう(実際、僕らの学年の時にはこのせいで物理学科の図書館の紙の使用量が一時期急増したと言うこともあったようです)。
解答の質には、問題ごとにかなりむらがあります。解答としては恐らく必要とされないようなやや高度な発展事項まで意欲的に取り込んだものから、解答としてはいまいちというものまで様々(とくに最近の年度のものは)です。解答の利用はあくまで参考程度にとどめ、自己責任で利用するようにしてください。
間違いを発見した場合は、メールで指摘して頂けると今後の為になるかもしれません。特に、僕の編集ミスで問題が一部抜け落ちてしまっているところがあるかもしれません。ただし、気が向かない限り今後更新する予定は余りないので、メールしたのにすぐに反映されないからと言っても怒らないでください。本質的でない間違いも含めると、実際、僕が自分が受験したときにちょっと見ただけでも結構あったような気がします。また、特に僕自身は解答は一切作成しておらず、最近のものも問題を入力しただけなので、そもそもどんな解答が集まっているかちゃんと把握していなかったりします。
これまでよく聞かれたことについて2,3書いてみました。 何か書いて欲しいことがあったら質問してもらえれば、もしかしたら増えるかもしれません。
Q: 理学部物理学科以外、あるいは東大以外からでも院試には合格するものでしょうか?
A: これは、東大の外部から受験される方からよく聞かれる質問ですが、当然東大以外からでも合格した方は大勢いらっしゃいます。実際、学部の物理学科での定員よりも、大学院の定員の方が圧倒的に多くなっていますので、単純に考えても結構な数が東大の外からやってきます。もっとも、物理学科からそのまま進学してくる学生が比較的多いというのも事実です。
Q: 試験では何点ぐらい取ればいいのでしょうか?
A: 受験生が一番気にするところかもしれませんが、私は知りません。その年の問題の難易度、採点基準、また希望する研究室等によってかなり変わってきます。ただし、一般論としては、特に近年の問題は易化する傾向にあるので、それなりに高得点を取ることが必要とされる場合も少なくないと思います。
Q: 研究室訪問には行った方がいいのでしょうか?
A: これは、遠方にすんでいてなかな東京に来れないとか、いろいろ状況にも依存するとは思いますが、一般論としては、自分が進学を希望する研究室をまえもっていくつか訪問してみることをおすすめします。別に研究室訪問に行かなかったからと行って大学院入試で不利になるとかいうことはないと思いますが、やはりもしその研究室に進学することになったら、自分の大切な人生のうち2年あるいは5年を過ごすわけですから、大学院に入ってから後悔しないように(といっても大学院に進学してから指導教官を変更することもできますけれども)、自分の目で確認しておくといいでしょう。先生の話だけではなく、院生の話も聞けるとなおいいですね。
また、それとは別に、近年の物理学科は、(研究室ごとではない、全体の)各種ガイダンスに力を入れているようですので、それらに参加してみるのもいいかもしれません。
(僕は歴史的経緯について余りよく知らないので、もしご存じの人がいたら、あるいはここが違うとかの意見があったらご教示ください。)
この解答は、夏に大学院入試を控えた歴代の物理学科の4年生の学生(の一部)が、前年度に行われた入試問題を解いて、その解答を作成するとともに問題を入力するという伝統(?)が続いたことの結果です。過去には、東大教材出版なるところから製本して売られていたこともあったようです。このようなことが行われること自体には賛否両論あるでしょうし、またそれとは別に解答を公開するのがいいのか否かも意見がいろいろあると思います。しかし、何はともあれ ここまで組織的に大学院入試の解答が蓄積されているというのは全国的に見てもあまり例がないのではないかと思いますし、また東大外部からの受験者にとっては、非常に貴重な情報源である(あった)ということを考え合わせると(実際、僕のところにもこれまでに複数の方から問題が欲しいという問い合わせを頂きました)、広く公開して共有してもらうのがあるべき姿なのではないかとの立場にたち公開しています。
必要ないとは思いますが、念には念を入れて、著作権についても触れておきます。著作権の問題は少々微妙です。入試問題自体の著作権は、当然物理学専攻に帰属しています。
また、その解答に著作権が認められるかどうかはかなり微妙ですが、大学入試の例を見る限り解答にも(ある程度以上のオリジナリティを含むものには)著作権はあるとみるのが妥当だと思われます。 解答の著作権は、基本的に解答を作成した人にある(今では、問題によっては誰が解答を作成したのか分からなくなってしまっているものもありますが)ので、解答を作成した方で、自分の解答が公開されるのが嫌だという方は、私に連絡していただければその部分を削除します(その場合は、更に別の人の作った解答に置き換えるかもしれませんが)。もっとも、自分の解答に十分なオリジナリティーが存在する場合に限られるでしょう。
また、英語の問題などで引用されている文章の著作権は、それぞれの文章の著者にあります。入試問題については、例外的にそれらの著作権については問わないものとするが、問題集などを作って商用に用いる際には、各々許諾を取る必要があるというのが一般的な見方のようですが、今回は商用ではないので恐らく問題はないでしょう。
最後に、上にも述べたように著作権は放棄していないので、(まあないとは思いますが)商用のものにこの解答を利用する際には解答の著作権者の承諾が必要になるはずですのでご注意を。